2023年1月30日Twitterのスペースにて、4回目のオンラインセミナーがおこなわれました。講師はプロの動画編集者で、コワーキングスペース「Rocks」の運営者でもある「ろっかく」こと森下智司さん。今回で4回目となるセミナーでは、動画編集者がさらに上を目指すためのロードマップについて話を聞きました。
森下さんへの質問コーナーです。インタビュイーは泉州のおしゃべりモンスターこと「すずちゃん」。フリーランスの方や田舎の活動が気になる方は、参考になる部分があるのではないでしょうか。
Q.「6つの派生パターン」どのくらいのタイミングで自分はやれるといえますか?
マーケティングとかって、すごく深いじゃないですか。どのくらいのレベルで「僕はできます」っていえるんですか?
[/word_balloon]基本的にできるかどうかを決めるのは、自分じゃないんですよ。お客さんなんですよね。お客さんに納得してもらえたら、それはできるということ。
[/word_balloon]まずは1回やってみる。自分の商品を作って売ってみる。実際に売れたとしたら「私、売れます」っていえる。自分で身銭をきってやったらええと思いますね。
たくさんの勉強よりも、1個の実績の方がよいと?
[/word_balloon]絶対その方が強い。何も勉強しないで突っ込んでいくのは危ないけどね。
[/word_balloon]例えば「広告運用」ってどうやるんだろうって思ったら、1回自分でやってみる。そしたら一瞬でお金が溶けていくような間隔だって味わえるんですよ。
自分の体験として蓄積されるので、たくさんの本を読むより学びになりますよね。その部分に関してはお客さんに話せるじゃないですか。「めちゃくちゃダメでした」ということだけでもね。やれば足りない部分がわかるから、やるべきことが具体的に見えてくるので、できるようになるのは早いですよね。
Q.「6つの派生パターン」で進みやすいのはどれですか?
自分に向いている向いていないはあると思いますが、6つの派生パターンで進みやすいのはどれですか?
[/word_balloon]それは本当に人によるし「どうなりたいか」によりますね。稼ぐために動画編集をやる人がいるんですけど、僕は最終的にどうしたいかを聞きます。
[/word_balloon]聞いてみると動画編集じゃなくてもいいパターンが結構あります。「稼ぎたいなら動画はなくてもいいじゃん」っていうね。僕は理由をめっちゃ聞くようにしているんです。理由を聞くことで、アドバイスの仕方が変わるから。
単に「稼ぎたいんです」といわれても「何でもいいよ」としかいえないから。「稼ぎやすい方法を教えてください」っていってくる人だと、それじゃ伸びないよって思うし、しんどいことがあるとすぐ目移りしてしまうんです。だから「どうしたい?なんでやりたい?」の部分を深堀した方がいいですね。そしたら何となくこのタイプじゃないかな?っていえる。そうでないと迷ってしまいます。
そうですよね。私も実体験があるからわかります。
[/word_balloon]そうでしょ。動画を始めた理由がちゃんとあれば、迷ったときに再スタートできる。だから動画を選ぶ理由は、しっかりと固めた方がいいです。動画を始めてもやめてしまう人が多くて、もったいないなと思います。
[/word_balloon]そもそも動画を稼ぐためだけに使うのは、めっちゃもったいないと思っています。もっといろんなことができるし、楽しいこともできる。別に趣味で動画を続けたっていいじゃないですか。家族との記録をとり続けて、自分だけの家族ビデオで楽しみを作る。僕はそれでいいと思っている。
いろんなことができるのに、ただ稼ぐためのツールとしての動画だと、もったいないですね。
Q.今までどうやってスキルを身につけてきましたか?
私はせっかちで早く稼ぎたいけど、スキルはすぐには身につかないと思っていて。スキルの習得は、今までどうされてきたんですか?
[/word_balloon]早く身につく方法は、マネされて稼げなくなるのでやめた方がいいです。
[/word_balloon]早くできるってことは簡単ということだから、稼げない。スキルの習得方法として、1人では限界があります。僕は最初から独学でしたが、ちゃんとお金を払って教えてもらっていました。
やっぱり、どこかでつまずくんですか?
[/word_balloon]調べても出てこなくなる。どの分野でもあることだけど、わからないことを解決する1番最短の方法は、成功している人に教えてもらうこと。1番シンプルだけど、1番早い。
[/word_balloon]メンターということですか?
[/word_balloon]師匠的な人は、必ずいた方がいいと思いますね。
[/word_balloon]検索とかはひとつの方法ではあるけど、歩み方なんかを相談できる人がほしい。しかも自分よりレベルの高い人を置いておくというのがめっちゃ大切で、僕もいます。
フリーランス経営の師匠みたいな人がいるけど、たまに話に行きますね。もやもやした状態で話を投げても、聞いてくれる人がいるとすごくいいですよね。
失敗したらどうしようとかはないんですか?
[/word_balloon]失敗したら、失敗しない方法を考えましょうって思うだけです。あとは怒られる。怒られてください。
[/word_balloon]す怒られるのが怖くて、1歩を踏み出せない人もいると思うんですけど……
[/word_balloon]踏み出さなければ、踏み出さない人生を歩めばいいんじゃないかと正直思います。厳しいかもしれないけど、自分の思った通りなんですよ。踏み出さない人生を歩む選択をしたのはあなたじゃないですか、と。
[/word_balloon]失敗して最後はお金返したらいいっていう話ですね。もらわなかったらいい。
[/word_balloon]信頼は失うけどね。怒られたらええと思うよ。
[/word_balloon]僕だって、納品遅れてめっちゃ怒られたことがあるから、2度とやらないと思ったしね。次に同じことが起きても、繰り返さないと思えるから1番いいんだけど。1回起きたときに、次は応えられるような自分に成長するという考え方でやっていかないと、フリーランスとしてやっていけないと思います。
Q.田舎の注意点やデメリットを教えてください
森下さん、質問が来ています。田舎の注意点やデメリットはありますか?
[/word_balloon]めちゃくちゃあります。めんどうなことも多いよ正直。人間関係ですよね。
[/word_balloon]ある人と仲良くなっておかないと、いい企画も全然話が通らないとか。さらには、あの人とあの人の仲が悪いとかもある。人間関係まで考慮した上で仕事をしないと、いい提案でも通らない。人間関係をおさえるのはめっちゃ大切です。
町にはボスがいるんですよ。どのイベントにも名前があるみたいな人。その人をいかに早くおさえるかが、田舎でうまくやる1番のポイントですね。
逆にいうと1回でもボスに話を聞いてもらえたら、話はどんどん広がっていきます。そうなると田舎では戦いやすくなるし、敵に回すと何やっても無駄、ということもある。
田舎の人間関係は、デメリットでありメリットでもある。めんどうで無視したいのであれば、圧倒的な実力でねじ伏せる。有無をいわさない。
実力っていうのは、結果ですよね?
[/word_balloon]「売上めっちゃ上げられます」っていわれたら、みんな何もいわないからね。だから田舎で仕事するときは、お金の話をリアルにします。
[/word_balloon]指標としてこれだけ売れましたっていうのは、めちゃくちゃわかりやすいじゃないですか。誰も否定できない。
僕の場合だと、古民家の畳2つ分のスペースで、使っているのはパソコンだけ。それでひと月100万円売上立てましたってなったら、誰も否定はできなくて「あいつ、なんかすげえじゃん」ってなる。
僕はフリーランス始めたての頃、親父に怒られたんです。あいつずっとゲームしているぞって。35歳を超えて東京から帰ってきて、息子がずっとゲームしていたら心配しますよね。村っていうのは噂がすぐに広まりますから。
半年ぐらいフリーランスやって50万とか稼いだら「あいつよくわからんけど、ちゃんと仕事しているらしいぞ」に変わったんです。そこまで頑張らないといけないですけど、売上を立てることが大切です。誰にとってもわかりやすい指標ですから。
幅広い案件はあるけど「何とかしてくださいよ」的な、何をしたらいいかわかっていない人も多い。金額を提示してくれるのはいいなって思いました。
[/word_balloon]1回あったのが「YouTubeのようなプラットフォームを自分たちで作りたい」みたいなことをいわれたんです。でも、めちゃくちゃお金かかるわけですよ。
[/word_balloon]動画ってめっちゃ重いから、サーバーをどこに置くか話をしますね。ひと月動画をアップするのに、毎月やったらどれだけのサーバーを置かないといけないのよ、と。サーバーの維持費が100万円かかるけど、売上立てられるんですか?だったらYouTubeとかInstagramでよくないですか。YouTubeは無料で使えるからすごいですよ、みたいな。
自分の会社でYouTubeみたいなことができるんじゃないかと?
[/word_balloon]思っちゃうんでしょうね。
[/word_balloon]YouTubeとかは、実はめちゃくちゃパワーかけてあるし。広告があるから無料で使えるんですよね。みんな広告を嫌っているかもしれないけど、広告を出したい会社がお金を出しているから運営できているわけです。
Netflixは広告を見たくないから、自分でお金を払っているじゃないですか。お金を払う視点が違うのに、何も考えないで「自分たちもやりたいです」ってなる。じゃあ1,000万円かかるよって話にもなる。全然現実的じゃない。趣味で作るにはいいけど、絶対に費用を回収できない。だから現実を突きつけてあげる。
僕らの会社としては売上になるけど、絶対に次にはつながらないよね。だから現実を突きつけて断らせることはやっぱり大切です。田舎はすぐに噂が広まってしまうから「雑な仕事をしているぞ」なんて広められたら終わりですから。しっかり誠実にやっていくことがまずは第一ですね。
幅が広いからこそ、何を作ったらいいかわかっていないお客さんもいるんですね。たくさんいるけど、現実を見てもらって断るということですね。
[/word_balloon]別の提案をする場合もあります。そもそもホームページがないから、作った方がいいですねとか。予算の中で最大限結果が出ることを提案することは、仕事をしていく上で僕が一番気をつけているところかなと思いますね。
[/word_balloon]Q.森下さんが今頑張っていることは何ですか?
ろっかくさんが、今頑張っていることをお話しいただけるとうれしいです。
[/word_balloon]今日は動画編集の先の話を色々してきました。僕が今年頑張っているのが「教育」です。今回地元の泉佐野市で動画とプログラミングの合宿をやることになったんです。
(※現在はWebライティングコースも開設)
僕個人としてはずっとやりたかったことが、5年越しについに形になりました。地元でずっと頑張っていたら、市長さんと話ができて地元と仕事ができるようになった。
2023年2月6日から動画講座がスタート。3月6日からプログラミングコースがスタートとなっております。僕以外の人にも講師として参加してもらって、1ヵ月ゴリっと教え込むということをやります。
参加費は39,800円でめちゃくちゃ安いんですけど、泉佐野市さんとコラボすることで、全額分の39,800円ポイントが付与される、タダ同然の企画をやります。
毎日のように面談していますが、誰でも来ていいわけでもなくて。やっぱり本気の人と僕らもやりたいんでね。僕は今日1時間話しましたけど毎日6時間、それを20日間やるわけです。
そのくらい熱量を持ってやる企画なんで、本気の人としかできない。だから面談では、どうして動画やプログラミングをやりたいのかを聞かせてもらっています。
募集枠は大分埋まってきています。面談は無料でおこなっていますので、もし興味がある方はLINEから手続きしてもらえればと思います。
ポイントが付与されるいってましたけど、何のポイントですか?
[/word_balloon]泉佐野市だけで使えるポイントです。合宿参加中の1か月間、ポイントでご飯とか食べてもらったらまじで1か月間無料で過ごせる、破格の内容になっています。泉佐野市さんとの信頼関係があるからこそできている企画ですね。
[/word_balloon]宿泊費用も無料ですか?
[/word_balloon]シェアハウスになりますが、泊まっていただいて1ヵ月がっつりと学んでもらうという内容になっています。(※開催回によってはホテル宿泊もあります)
[/word_balloon]合宿終了後も泉佐野市に無料で住めるんですよね?
[/word_balloon]はい。地域のめっちゃ有力な社長さんに応援してもらっていて。その会社から契約できる場所だけですけど、2ヵ月間分はフリーレントできる形になっています。
[/word_balloon]僕らが4年間やってきたことの集大成みたいな感じです。人間関係とか信頼とかすべて積み上げた結果誕生しているので、自信を持っておすすめできる内容になっています。
受講生で女子が多い時もありますね。
[/word_balloon]たまたまですけど、女子比率がやや多めの時もありますね。
[/word_balloon]学生の方や主婦の方、会社員をされていてやめた方とか、色々な人がいらっしゃいます。ご興味がある方は、LINEの無料相談からご連絡お待ちしています!
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