Twitterのスペースを利用して、動画編集者が低単価から抜け出す方法を紹介するオンラインセミナーを開催。講師は、動画編集者の第一線で活躍している「ろっかく」こと、森下智司です。
「低単価の案件ばかりでやめようかと思っている」
「高単価の案件を取るよい方法はないかな」
動画編集者として活動しているけど、仕事の単価が低くて悩んでいませんか。本記事では動画編集者が低単価の状態から抜け出すために、以下の3つの方法を解説します。
- 一点突破する
- ひろげてかけあわせていく
- 営業先を変える
この記事を読めば、高単価の案件を獲得できる方法がわかります。最後には森下さんへの質問コーナーも載せてありますので、ぜひ低単価の状態から抜け出すための参考にしてください。
動画編集者が低単価から抜け出す方法3選
フリーランスの動画編集者が、低単価の状態から抜け出す方法は、以下の3つがあります。
- 一点突破する
- ひろげてかけあわせていく
- 営業先を変える
森下さんの言葉を交えながら、順番にくわしく紹介します。
①一点突破する
一点突破のポイントは以下のとおりです。
- 自信につながる
- 100日やってみる
- 10万円稼ぐことを目安とする
森下さんが駆け出しの頃は、いろいろなことをやってきたそうです。しかし動画編集で一点突破したことで、低単価の状態から抜け出すことにつながりました。ぜひ参考にして、高単価の案件の獲得を目指しましょう。
自信につながる
一点突破すると、自分にいったい何ができるのか自信をもって示せます。何ができるかを相手に示すことは、相手へどのような価値提供ができるかにつながります。
「一点突破しようっていうのを決めて、そこから半年ぐらいは動画編集しかやっていなかったですね」
自信を持って「私は動画編集をやっています」と言えると、新たなる仕事にもつながります。例えばTwitterで動画編集者の発信をしていれば、新たな案件の話が来る可能性もあるでしょう。まずは一点突破することで得られる自信を身に付けることが、低単価の状態から抜け出す第一歩です。
100日やってみる
動画編集を一点突破する際は、どのくらいの期間が必要なのでしょうか。
「僕は何か一個のことをやるときには100日やれって思っている」
3カ月間一点に集中して取り組むと、自他ともに動画編集者として認められます。仕事の依頼の可能性もでてくるでしょう。まずは3カ月。1つのことを高め続けられるように意識しましょう。
10万円稼ぐことを目安にする
一点突破することでついてくるのが、売り上げです。森下さんは過去に、動画編集だけで月70万円を稼いだことがあります。しかし、いきなり大きな金額を目標にしてしまうと、挫折しやすくなることも。
動画編集の駆け出し時に目安にしたい金額は「10万円」です。
「1つのスキルで10万円。これを目標にやってみて、できるならもっと伸ばしていけるかなという感じですね」
もし10万円を達成できない場合は、そもそも自分に向いていない可能性もあります。ただし、10万円までの道のりは、やるかやらないかの部分が大きいです。目先の利益にこだわり過ぎず、しっかりと力を付けるという意味でも、10万円の達成を目指しましょう。
②ひろげてかけあわせていく
動画編集で一点突破したら、次に考えることは「ひろげてかけあわせていく」ことです。1つのスキルだけではやれることに限界がきます。
「1日15時間」、動画編集だけで月70万を稼いだ森下さんの当時の作業時間です。
「フリーランスは残業という概念がないので、月に400時間ぐらい働くみたいなことをしたんですよ」
しかし、月400時間の働き方を続けるのは無理と判断した森下さんが考えたのが、「ひろげてかけあわせていく」こと。
必要なものは「ハードスキル」「ソフトスキル」です。持っているスキルを確認するためには「自分の棚卸し」をする必要があります。それぞれについて順番にくわしく解説します。
ハードスキルとは
プログラミングやライティングなど、誰もがイメージしやすいものが該当します。森下さんが考えるハードスキルのかけあわせ方は、「遠目のスキルをかけあわせること」です。
例えば「ライティング」と「動画編集」などです。森下さんはブログの経験を活かし、台本の制作も手がけられる動画編集者として、付加価値を高めて活動しました。遠目のスキルをかけあわせることで、クライアントに強いインパクトを与えられます。
逆にインパクトの弱い例は、動画編集なら「撮影もできるようにする」などです。動画編集者が撮影もできることは普通にありえます。
「遠目のスキルとかけあわせた方が、全体としての面積はでかくなるみたいなイメージですね。近いスキル同士を囲っても、面積は大きくならない」
フリーランスは目立ってなんぼの世界です。ブランディングや他のフリーランスとの差別化を図るためにも、インパクトは必要不可欠なもの。ハードスキルはある程度離れたものをかけあわせ、クライアントに強いインパクトを与えましょう。
ソフトスキルとは
ソフトスキルは人間的な部分を指します。例えば「優しい」とか「話を聞いてくれる」とかです。
「この人と話していると、元気になるみたいなのも意外と大切」
「同じくらいのハードスキルを持っている人がいるとすると、一緒に仕事したいのはやっていて気持ちのいい人」
「最後の最後で選ばれる基準になるのが、ソフトスキルだったりする」
無理して自分を変える必要はありません。しかし、ソフトスキルが発揮できれば、他のフリーランスとの差別化が図れます。高単価の案件に対する営業の際も、仕事の獲得のしやすさにつながるでしょう。
自分の棚卸しをする
ハードとソフト、両方のスキルをかけあわせることで、自分のブランディングや特徴の出た仕事が可能です。その結果、仕事の単価を上げるのが「ひろげてかけあわせる」方法です。
何のスキルがあるかわからない場合は、自分の経験を棚卸ししてみましょう。例えば、「自分は人の話を聞くのが苦じゃないな」とか「もくもくと作業するのは得意だな」などを振り返ることです。
「僕だったらエリアですよね。東京だと弱いけど、地元の泉佐野市では強いみたいな」
たくさんいる動画編集者のなかで、田舎でやることを自分の強みにしているのが森下さんです。かけあわせるものによっては、おもしろい組み合わせができるかもしれません。自分の経験の棚卸しを行い、競合の少ないスキルのかけあわせを考えましょう。人との差別化が、高単価の仕事につながります。
③営業先を変える
営業先を変えることは、即効性が高く単価を上げやすいです。スキルを高めて単価に反映させるには時間も掛かり、限界もあります。そのため営業に力を注ぐことが、素早く低単価の状態から抜け出す方法です。
営業先を変えるためのポイントは以下の2つです。
- お金がある人に営業をかける
- マイナスをゼロにする
それぞれ森下さんの言葉を借りながら解説します。
お金がある人に営業をかける
個人よりも企業、よりお金を持っているところをピックアップして、メールや電話をかけるとよいでしょう。
「1,000円の仕事を1,100円に上げてくださいって言うとめっちゃ嫌がられるんですよ。でも1万円出している人って、普通に3,000円とか上げてくれるんですよ。なんなら倍になったりとかもするし、10万円出す人は普通に20万円出してくたりするんです」
お金を持っている人に営業をかけることの重要性がわかるお話です。
お金を払うことに価値を感じてくれる人のところへ営業すると、単価は上がります。また「決裁者」と呼ばれる、お金に関して裁量権がある人への営業も、単価を上げる効果が期待できるでしょう。
お金を持っているところに積極的に営業をかけることが、低単価を抜け出す近道といえます。
マイナスをゼロにする
営業時は「マイナスをゼロ」にすることに着目します。営業とは相手がもうかることを提案することです。しかし、はじめからもうけさせる提案をするのは困難です。
まず、マイナスになっている部分をゼロにする提案をおこなってみましょう。
「明らかにやるべきことをやっていないとかって、誰が見てもわかるじゃないですか。それをちゃんとしましょうよ、ってことです」
例えば、クライアントに動画編集を依頼されているのに、サイト内を見るとサムネイルが作られていない、などです。当たり前のことができていないのであれば、マイナスな部分をゼロへ、つまりスタートに戻す提案ができます。
直接営業ができれば、言い値で提案できるため単価を上げやすい傾向です。まずはマイナスをゼロにする提案で営業するのが、低単価の状態を脱出するおすすめの方法です。
マイナスをゼロにする仕事の次の段階は、「ゼロをプラスにする」提案です。プラスとはつまり売り上げに直結するので単価が上がりやすくなります。
手段はさまざまですが、マイナスをゼロにする仕事で信頼を得てから提案することで、相手からの承諾を得やすいでしょう。
この続きの質問編に関しては、以下の記事をチェックしてみてください!フリーランスの動画編集者である森下さんの本音を語って頂いています。
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森下さんに「動画編集者が低単価から抜け出す方法3選~疲弊しないクライアントワーク術~」を語ってもらいました。
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