【5万→50万円】動画編集者がさらに上を目指すためのロードマップ
2023年1月30日Twitterのスペースにて、4回目のオンラインセミナーがおこなわれました。講師はプロの動画編集者で、コワーキングスペース「Rocks」の運営者でもある「ろっかく」こと森下智司さん。
今回で4回目となるセミナーでは、動画編集者がさらに上を目指すためのロードマップについて話を聞きました。
「動画編集でもっと稼ぐにはどうしたらいいんだろう」
「さらに上を目指すにはどんな道があるのかな」
動画編集において、次のステップを悩んでいる方はいませんか。この記事では動画編集の先にある「6つの派生パターン」や「田舎でフリーランスをやるメリット」について詳しく紹介します。動画編集者としてステップアップする方向性がわかるので、ぜひ参考にしてください。
動画編集からスタート
1年目でひと月70万円を稼いだ森下さんも、はじめは動画編集からスタートしました。経験から感じたのは「ベースのスキルは動画編集」と「編集だけで稼ぐのは10万円が基準」ということです。森下さんの話を引き合いに出しながら深堀します。
ベースのスキルは動画編集
動画を扱うには、動画編集スキルが必須です。5万円より先を目指すにしても、まずは動画編集スキルを突き詰めます。なぜなら動画を扱う上で編集作業をしないことは、ほとんどないからです。
また、案件や仕事のバリエーションが多いのでスタートとしては申し分ありません。
「ベースとなるスキルでいうと、僕は動画編集が割と強かったから、あらゆる方面につながっていったんじゃないかと思っています」
編集からはじめると、動画全体のことが把握できます。動画編集スキルをみがいて、次のステップへつなげていきましょう。
編集だけで稼ぐのは10万円が基準
動画編集だけで大きく稼ぐには限界があります。編集作業だけですと、単価もそこまで上がらないためです。勉強しながら実践で経験を積み、少しずつ単価を上げます。どのくらい動画編集で稼いだのちに次のステップを考えたらよいか、森下さんが基準を示してくれました。
「基準としては1ヵ月で10万円を編集だけで稼げるまでは、細かいことを考えなくていいんですよね」
また10万円までのジャンル選定についても。
「僕ははじめの頃、あらゆるジャンルでとりあえず来る仕事は全部受けようとしてました」
森下さんの話のように月に10万円を稼ぐまでは、自分に合ったジャンルを探しながらどんどん営業を進めます。月に10万円を稼げた頃が、次のステップを考えるタイミングです。
編集ベース!6つの派生パターン
動画編集の先には、以下の通り6つの派生パターンがあります。
- ビデオグラファー
- モーショングラフィッカ―
- 制作ディレクター
- YouTuberとTikToker
- 広報担当
- 講師
森下さんは6つのパターンのすべてを経験済みです。実体験を交えながら、それぞれについて詳しく紹介します。
1.ビデオグラファー
動画撮影と編集をかけ合わせるのがビデオグラファーです。撮影による素材作りや企画までおこなえると、報酬は跳ね上がります。
「企画によっては一発100万円なんてのもあるんでね」
スキルをかけ合わせた、典型的な好パターンといえます。ただし、必須機材であるカメラに投資が必要です。SNS用の動画を撮影する場合は、スマートフォンの使用も検討できます。しかし、カメラの画質にこだわらなくては、高単価のCM作成の企画などは手がけられません。機材はカメラに止まらず、マイクや照明も必要です。
「僕の場合、最低限の機材を揃えようと思っただけで、100万円近くかかりましたね」
初期投資は必要ですが、案件の単価が大きいビデオグラファーの仕事。動画編集と撮影は相性がよいだけに、ライバルも多いです。技術力と企画力に自信があれば、投資してみる価値は大いにあります。
2.モーショングラフィッカー
モーショングラフィッカーは、アニメーション系の仕事です。写真や図形、文字などを組み合わせたり動かしたりして動画を作ります。秒数にして15秒ほどの仕事も多いですが、報酬は高い傾向です。
「短いけどめちゃくちゃ大変だから、単価も上がりやすい」
「CM一本50万とか全然あるし、安くても15万円とか20万円の世界」
低い単価でも月に2,3本仕事ができれば、50万円も視野に入ります。ただし、人の心を動かすデザイン力が求められます。
「自分で0から1を生み出す」
撮影がないぶん素材もないため、自らの中でアニメーションを作り上げなければいけません。動画編集を極めた先にあるモーショングラフィッカー。自分の世界観を表現する力がある人に合った職種といえます。
3.制作ディレクター
制作ディレクターの仕事は、主に進行管理や品質の担保です。自分で動くのは得意ではないが、人の管理ができる人に向いています。
一人で仕事をおこなうよりも多くの本数を作れるので、動画編集のみよりも売上が期待できます。ただし、チームの責任はすべて自分で負わなければいけません。納品できない理由が自分になくても、責任の所在はディレクターにあります。
「責任が大きくなるのは確かです」
プロジェクトは2、3本程を回すパターンが多いでしょう。そのため、ひとつの案件で15万円ぐらいの仕事ができれば、約50万円になる計算です。高収入以外のディレクターのメリットは、言語化能力が高まること。
「人に教える時って、言語化が絶対必要です」
例えば格好よくしてください、と伝えても指示が具体でないと相手は戸惑います。
「明確に指示できるかというのがすごく大切」
動画を直接作る能力が高くなくても、チームをまとめ上げる力があれば、50万円を目指せます。
4.YouTuberとTikToker
YouTuberとTikTokerは、自分自身をコンテンツにしてお金を生み出します。ビデオグラファーやモーショングラフィカ―、ディレクターの仕事はクライアントワークです。収入の生み出し方に決定的な違いがあります。
人気さえあれば売上は青天井になるため、50万円を狙えるでしょう。例えばグッズを販売する場合、売上は、ほぼ自分の利益にできます。また広告やスポンサーなども大きな収入の柱です。
「YouTuberを目指すのは、企画を組めたら今からでもいけると思いますよ」
自分自身をコンテンツ化するために必須なのが「企画力」と「リサーチ力」です。これから伸びるコンテンツをリサーチし、市場ニーズにあった企画を組むことで高収益を生み出します。
5.広報担当
企業の広報担当と業務委託契約を結び、動画を作るパターンもあります。広報活動の仕事を巻きとることで単価の上昇が狙えます。
「コンテンツ作りを自社でできるっていうのは、ひとつの強み」
自社でコンテンツを作成できると、スピーディに発信できるため多くの認知を獲得し売上に貢献できます。必要なスキルは「マーケティングスキル」と「対人スキル」です。
市場のニーズを把握するために、マーケティングスキルは欠かせません。また、チームで動くことの多い広報の仕事。人と相対するスキルが広報活動をスムーズに運びます。
6.講師
自分がやってきた知識やスキルを教えるのが講師の仕事。教育系の教材を販売したり、専門学校の講師をやったりして収入を得ます。原価がかからないため、売上のほとんどが利益です。
「僕が編集をやっていて、一発目にやったのが教育なんですよ」
コロナの緊急事態宣言下でチャンスを見いだした森下さん。自宅でも働けるスキルに多くの人が注目していると考え、オンラインの動画講座をはじめます。実績は1か月で75万円ほど。
「僕はその時に自分でなにかをやるのは、すげえなって思った経験がめっちゃ大きいです」
動画の大きな可能性を感じた原体験があるからこそ、さまざまなパターンへの派生を模索したのです。どれも簡単なシナリオではありませんが、50万円を目指せる職種といえます。
動画全般ができるフリーランスへ
動画編集に取り組むことで、総合的に能力は上がります。動画といってもさまざまなジャンルがあるため、適応するための力が身に付くからです。
ジャンルの例をあげると、コンサルタント業務やホームページ制作、デザイン制作を手がけることもあります。多様な案件をこなすと、コミュニケーションやWeb、ライティングなど複数のスキルもみがけるでしょう。
「動画って色んなジャンルをやるじゃないですか。色んな能力が必要なんで、割と全般的にやれるようになったりするんです」
スキルを身に付けた先のさらなる可能性は、動画全般ができるフリーランス。
受けられる要望の幅を広げ、お客さんへのさらなる価値提供を目指せます。もちろん収入も一緒に付いて来るのが理想です。森下さんの話を参考にしながら、50万円よりもさらなる上の売上を目指しましょう。
田舎でフリーランスをやる4つのメリット
ゴリフリ受講生メンバーといちご農園「Ichigo Lab」様の取材の様子
最近では、中小企業に対するWebのサポート事業をおこなっている森下さん。田舎でフリーランスをおこなうメリットは以下の4つだと話してくれました。
- 競合が少ない
- 案件の幅が広い
- お金以外でも得られるものがある
- 固定費が安い
すべて森下さんが経験している実体験に基づくものです。田舎でのフリーランスに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
1.競合が少ない
東京は競争が激しいので、駆け出し時に勝負するのは厳しい世界です。都会と同じことをやっていても、田舎であれば勝てる場合があります。なぜなら田舎は競合が少ないからです。
「勝てるところで勝った方がよくないですか?」
フリーランスは結果が優先されます。途中経過がよくても、収益が伴わないと継続して事業をおこなうのは厳しいです。
「小さいエリアでもいいから、ナンバーワンをとる」
その地域で一位をとると、東京でも一目置かれる存在に。もし東京への進出を考えている場合は、地方で有名になってからをおすすめします。
2.案件の幅が広い
個人や企業など、さまざまな仕事相手がいるのが田舎です。そのため案件の幅が広く、おもしろい仕事が豊富にあります。
森下さんが経験した事例は「ビール作りたいからなんとかして」「ふるさと納税の商品作りたい」などです。Webを使ってなにかできないかと期待している依頼者が、地方にはたくさんいます。
「おもしろい仕事があると結構僕は飛びつく派です」
地域でイベントの企画をおこなっている方とつながることで、さらなる案件の依頼が来ることも。型にはまらない仕事があることも、田舎でフリーランスをおこなうメリットです。
3.お金以外でも得られるものがある
田舎で仕事をしていると、お金以外にも食品や雑貨などの物をもらえたり、施設使用の許可をもらえたりします。
「田舎はうまく使えていない、余っている設備とかがあるんですよね」
物質的な物ではあるものの、人との距離が近い田舎だからこそ得られるメリットです。人とのつながりが、フリーランスの活動を広げてくれます。
4.固定費が安い
都会と比べて、固定費の安さもメリットのひとつです。例えば条件にもよりますが、都会では活動するための家賃が月に数十万円かかることも珍しくありません。
森下さんの活動拠点である泉佐野市では、都会のワンルームほどの値段で事務所を構えられるとのこと。
「正直ミスをしてもそんなにダメージはない」
フリーランスの活動に失敗はつきもの。金銭面でのリスクがあると踏み出す勇気ももちにくいです。田舎は物価も含めた諸費用が安いため、リスクを抑えてチャレンジできる環境があります。失敗するリスクを恐れている方は、田舎でのフリーランス生活を目指してみてはいかがでしょうか。
月収50万円は不可能ではない!田舎で勝つことも大切
動画編集者である森下さんに、月収50万円を目指すロードマップを教えてもらいました。動画編集者からはじめても、さまざまな派生パターンがあります。
自分のやりたいことが選べるフリーランスは魅力的です。森下さんが運営するRocksでおこなわれているのが「ゴリラフリーランス育成合宿」。フリーランスを目指す人に向けて、泉佐野市で合宿を開講しています。
- 動画編集コース
- Webデザインコース
- Webライティングコース
フリーランスになれば、自分の好きな場所や好きな時間に仕事ができます。一人ではじめると孤独になりがちですが、ゴリラフリーランス育成合宿では、一緒に学ぶ仲間がいます。
フリーランスという働き方が気になる方は、気軽にLINEから無料相談を受けてみませんか?Rocksはあなたの一歩を応援しています!