【動画編集】5年間でやらかした失敗から学んだこと

【動画編集】5年間でやらかした失敗から学んだこと

Twitterのスペース機能を利用して、3回目の動画編集のオンラインセミナーが開催されました。講師はプロの動画編集者で、コワーキングスペース「Rocks」の運営者でもある、「ろっかく」こと森下智司氏。

今回は5年間動画編集をやってきて、やらかした失敗から学んだことをお話しいただきました。

フリーランスの先輩の失敗談は、後ろを走る人たちにとって貴重なものです。森下さんが実際に経験した失敗の内容や対策を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

失敗①データのやり取りに時間がかかる

動画編集のデータのやり取りには想像以上に時間がかかります。森下さんがやらかした失敗とその対策について紹介します。

素材のデータ量が多くダウンロードで1日が終わる

他の人が撮った動画を素材として受け取る際には、データをダウンロードしなければいけません。同じ現場でも、3つのカメラを使用するとデータ量も3倍になります。さらにフルHDだと、データ量が4倍で合わせて12倍に。

「まず作業時間が潰れますよね。1日がダウンロードで終わっちゃう。納期が1日圧迫されて、後の予定が全部遅れてしまう」

想像以上だった素材のダウンロード時間。納期に遅れることはなかったものの、初心者の内は気付きにくい盲点だったかもしれません。

対策は事前の確認と複数のWi-Fi環境をもつこと

素材をダウンロードする際の対策は、撮影環境の事前確認です。どの程度のデータ量か測り、取り込むための時間を予想したうえでスケジュールを組みます。森下さんがデータのやり取りに関するヒヤリとした場面を紹介してくれました。

納期当日に停電が起きてしまい、漫画喫茶での納品を経験されたとのこと。近くにWi-Fi環境があったからよかったものの、対応できなければ締切に間に合わせることはできなかったでしょう。

動画編集の業務は、データのやり取りが激しいため常にWi-Fiが強い状態であることが望ましいです。

「事務所の電波が悪いときは家に帰ってダウンロードし直すとかも、結構保険のためにやっていますね」

いつも使用しているWi-Fiの電波状況がいまいちのときは、もうひとつ頼れるWi-Fi環境を用意しておくと、いざというときの保険にできます。停電の経験からくる、もしもの時の対策です。

失敗②書き出しに時間がかかる

森下さんが駆け出しのときは、作成した動画を書き出すのに多くの時間がかかっていました。書き出しに関する失敗や、その対策を紹介します。

原因は低スペックのパソコン

書き出しに時間がかかっていた一番の原因はパソコンです。なぜなら普通のスペックをもったパソコンを使っていたからです。

「例えば10分の動画でも、書き出すのに30分かかってたんですね」

動画編集の仕事は納品後にチェックが入ります。ほんの少しでも修正箇所があると、また書き出しをおこなわなければいけません。

「ギリギリまで作業が押して、書き出しの時間が30分。納期に間に合わなくて、謝ったんですけど怒られました」

動画編集に修正やトラブルは頻繁に起こります。高スペックなパソコンを使うことで、書き出しの時間は短縮できるでしょう。

パソコンは優先して投資すべき対象

動画編集で稼ぐなら、パソコンに対する投資は必要不可欠です。書き出しの時間が短くなるだけでなく、作業のプレビューなどもスムーズに見れます。書き出しの時間を解決するべく、当時の森下さんはMacの一番性能のよいモデルを購入。価格は50万円ほどでした。

「同じ動画でも書き出しが2、3分になったんですよ」

「パソコンを買っただけなのに時間効率がすごく上がった。結果、売上が2倍になったんです」

動画編集者にとってパソコンは、絶対にお金をかけるところだと言い切る森下さん。自身の経験からくる言葉には重みがあります。

パソコンのスペックは営業にも使える

パソコンのスペックは営業にも影響します。クライアントによっては、何のパソコンを使っているのか聞いてくる場合があります。

「本気で動画編集やっているかどうかは、パソコンのスペック見ただけでわかる」

例えば採用試験の際、同じくらいの動画編集スキルをもつ2人を比べた場合、スペックの高いパソコンをもっている方が、合格になる可能性があります。動画編集ならではといえますが、使用している機材で信頼性が高まるのです。高性能なパソコンを使っているのであれば積極的にアピールし、有利に営業を進めていきましょう。

失敗③自己流でがんばりすぎた

自己流でがんばりすぎたことも、森下さんのやらかしのひとつです。

フリーランスを始めた頃は、周りに疑問を聞ける人がいなかったそうです。そこでの失敗の実体験をお話しいただいたので紹介します。

一瞬の動きを作るために要した時間は1週間

ある案件では、作りたい動画の動きを表現できなかった森下さん。一瞬の動きを作るために1週間の時間を費やしました。

「クライアントにめちゃくちゃ迷惑かけてしまって。なんとか完成させましたけど、結果的に次の発注はなかったですね」

何度も修正に対応して作品は納品できました。しかし自己流でがんばったがゆえに、継続案件にはつながらなかった失敗談です。

相談できる専門家や先輩を見つける

フリーランスは1人で作業する環境になりやすいため、すべての問題を自分で解決しようとする方は多いかもしれません。しかし、常に相談できる専門家や、先輩などを見つけておくことは大切です。

自分より高いレベルの人であれば、聞けば問題点はすぐに解決できる可能性があります。例えばオンラインサロンを使って交友関係を広げるのも有効な手段のひとつ。

「自分が編集しかしない人なら、撮影の人を見つけてもいい。僕は今仕事をする際は、Web全般に強い人に必ず一緒に来てもらっています。そうすると提案の幅を広げやすいメリットもあります」

自己流でがんばりすぎず、他の人に頼れる環境を作ることもフリーランスにとっては大切です。

失敗④お金のためだけにはがんばれない

何度も動画編集の稼ぎ方のセミナーを開催してきた森下さん。稼ぐことに注力した経験があるからこそわかる、がんばるために必要なことを紹介します。

駆け出しのときはお金がないので稼ぐしかないけど……

始めたての頃は稼がないと続けられないので、お金は大切です。しかし、お金のためだけにがんばっていた森下さんはある体験をします。

「クライアントさんとの考え方が、どうしても僕は共感できないことがあった」

初めは挑戦する気持ちで挑んだ案件でした。しかし、扱う内容に疑問をもち、クライアントさんに尋ねた結果は、「売れたらOK」のスタンス。自分のやっている仕事に意味を見いだせなくなってしまった森下さんは、その後仕事に手が付かない状況になってしまいます。

「やる気がないとかじゃなくて、体が拒否してしまっていた」

駆け出しのときは、稼ぐことがひとつの目標ではあります。しかし、自分の願う働き方と反していては、常に疑問をもちながら仕事をすることに。ときに冷静に自分の気持ちと向き合って仕事をする必要があります。

働き方のスタンスはとても大切

フリーランスとして、働き方のスタンスは非常に大切です。なぜなら自分の望む働き方でないと、長く続けられないからです。

「僕がフリーランスになった理由は、自分が本当にやりたいことで誰かに価値を提供する仕事がしたいと思ったから」

現在では、不信感のある仕事はお断りしているそうです。

「クライアントさんだけを喜ばしてもダメやし、結局はサービスとか商品を受け取る人がいるじゃないですか。お客さんが喜んでない限りはよくないと思いましたね」

お互いに信頼がベースにあれば、気持ちよく仕事ができます。仕事の成果が出やすいのは、信頼から一生懸命な仕事につながったときです。フリーランスでは、仕事のスタンスを明確にして活動することが重要といえます。

失敗で終わらせずに学ぶことが大切

5年間動画編集をやってきて、森下さんがやらかした失敗から学んだことをお話しいただきました。

フリーランスに憧れる人は多いのではないでしょうか。ただしフリーランスになったからといって、すべてがうまくいくわけではありません。森下さんでもさまざまな失敗を経て現在に至ります。

ゴリラフリーランス育成合宿では、フリーランスになりたい人を全力で応援します。人生を変えたいのであれば、失敗を恐れずに行動するしかありません。

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スペース後の質問タイムの内容は以下の記事で紹介しています。フリーランスの生の声を聞いてみましょう。

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