エンジニアやデザイナーなど、個人の高いスキルが必要とされるイメージがあるフリーランス。
「フリーランスってどうやったらなれるの?」
「そもそもフリーランスってなに?」
「どんな準備をしたらなれるの?」
このような悩みを抱えている方も多いと思います。本記事ではフリーランスと個人事業主の違いやフリーランスに必要なスキルなどを紹介します。
この記事を読めばフリーランスになる方法や、事前の準備が理解できます。フリーランスとして順調にスタートを切るための情報源としてご活用ください。
フリーランスとは?個人事業主との違いは税制
フリーランスとは会社や組織などと雇用契約を結ばず、個人で仕事を請け負って働く働き方です。会社員は雇用契約によって、就業する時間や場所を決められている場合が多くあります。
しかし、フリーランスは働く時間や場所を自ら選べる点が特徴的です。
フリーランスと似ているものに個人事業主があります。個人事業主は税制上の区分けです。
税務署に開業届を提出している場合に、個人事業主とされます。フリーランスは働き方のことを指しているため、開業届を提出するかどうかは関係ありません。
フリーランスになるには雇用されず個人で仕事をうける
会社や組織に雇用されず、個人で仕事をうければフリーランスになれます。仕事をする時間や場所、特定の職種を指すわけではないので、フリーランスになるハードルは低いでしょう。
しかし、会社に所属しないため自分で案件を探すのが大変なこともあります。また、社会保険がうけられなかったり、自ら申告して納税をしたりしなくてはいけません。
フリーランスになるためのハードルは低いですが、個人で活躍し続けるためには、スキルや知識が必要です。
フリーランスに必要なスキル4選
フリーランスには雇用契約を結ばず、個人で仕事をうければなれます。しかし、実際にフリーランスとして稼ぐには、以下の4つのスキルが必要です。
- プランニングスキル
- 時間マネジメントスキル
- 対人コミュニケーションスキル
- テキストコミュニケーションスキル
それぞれくわしく紹介します。
プランニングスキル
プランニングスキルとは自ら目標を定め、仕事の進む方向を決める能力です。会社員であれば、社長や上司が大きな目標を決めることが多いでしょう。しかし、フリーランスは個人で活動をおこなうため、自ら目標を定めていく必要があります。
場当たり的に業務をこなしても、中長期的に見て大きな成果は期待できません。自らが目標を立てて進んでいくためのスキルが必要です。
時間マネジメントスキル
フリーランスは営業活動から請求業務までおこないます。多忙になりがちなため、自らの時間をマネジメントするスキルが必要です。
時間のマネジメントができないと、許容範囲以上の仕事をうけてリソースが足りなくなったり、納期に追われて新規案件受注のチャンスを逃したりします。また、ミーティングの時間に遅れてクライアントの信頼を損ねてしまう場合もあるでしょう。
フリーランスにとって、クライアントからの信頼は死活問題です。納期を守ることや待ち合わせに遅れないことなど、会社員でも時間を意識して行動するとよいでしょう。
対人コミュニケーションスキル
自ら仕事を獲得しなければならないフリーランスにとって、対人コミュニケーションスキルは必須です。フリーランスは会社員と違って、だまっていても仕事は任せてもらえません。
自分の仕事を選べるようになると、フリーランスとして理想のワークスタイルを目指せます。人との信頼があって、はじめて仕事を任せてもらえるため、信頼を得られるような対人コミュニケーションスキルを磨きましょう。
テキストコミュニケーションスキル
現代のビジネスシーンでは、テキストのコミュニケーションが多用されています。業務を円滑に進めたり、仕事を獲得したりする上で、テキストコミュニケーションスキルは必要です。
テキストコミュニケーションは誰かと対面する必要がないため、話すのが苦手な人でも自分のペースで鍛えられます。多くの場面で活用するスキルのため、必ず鍛えておきたいスキルです。
フリーランスになるために身につけておきたい知識3選
フリーランスが身につけておきたい知識は以下の3つです。
- 会社員とは違う保険の知識
- 確定申告に備えた税金の知識
- 収支を把握する簿記の知識
それぞれくわしく解説します。
会社員とは違う保険の知識
会社員からフリーランスになると社会保険の資格を失い、国民健康保険に加入しなくてはいけません。納付額や支払い方法、健康保険以外の保障内容が異なるため、民間保険も含めた保険の知識が必要です。
フリーランスが入れる保険にフリーランス保険があります。フリーランスは社会保険に加入できないため、休業補償や所得補償がありません。働けなくなったときなどのために、フリーランスが入ることのできる保険について調べておきましょう。
確定申告に備えた税金の知識
確定申告に備えた税金の知識がないと、適切な控除をうけられないため、税金を軽減できません。フリーランスは確定申告を自らおこないます。適切な控除を計上することで、納税額を合法的に少なくすることが可能です。
副業をおこなっている場合、書籍などで学習し自ら確定申告すると、知識が定着しやすいでしょう。
収支を把握する簿記の知識
収支を把握するために、簿記は身につけておきたい知識です。フリーランスとして活動すると売上と経費は必ず発生します。開業届を提出しなくても、収支の状況把握は必須です。
収支の状況がわからないままでは、業務の改善が必要なのかもわかりません。場合によってはキャッシュフローが赤字になってしまいます。
業務が順調に推移していることを把握するためにも、簿記の知識を身につけ、収支が黒字になるフリーランスを目指しましょう。
フリーランスになるための4ステップ
フリーランスになるためには、以下の4つのステップで進みます。
- 準備をはじめる
- 退職届を提出する
- 各種手続きをおこなう
- フリーランスとして活動する
それぞれ順番に解説します。
1.準備をはじめる
会社に在籍しているうちに、フリーランスになるための準備をはじめます。会社員のうちにフリーランスに必要なスキルや知識を身につけ、仕事先を確保しておくことが重要です。
また、フリーランスになると収入が安定していないとみなされ、クレジットカードの作成が難しくなることも。各種支払いで必要となる場面が多いため、クレジットカードの作成は忘れないようにしましょう。
2.退職届を提出する
準備が整ったら退職届を提出します。退職の際は会社と円満に別れられるよう立ち回りましょう。フリーランスとしての活動とまったく違う業種でも、仕事関係者とどこでどうつながるかわからないものです。
自分勝手な退職で悪評が立ってしまうと、フリーランスの活動に影響してしまいます。円満退職して人間関係を良好に保つ経験は、フリーランスとして案件交渉するときにも役に立つでしょう。
3.各種手続きをおこなう
退職後に国民健康保険へ切り替えをおこないます。在職中におこないたいところですが、切り替えには社会保険の資格を喪失した証明書が必要であるため、離職しないと手続きできません。
また、開業届を税務署へ提出しましょう。開業届は、提出の義務はありませんが、各種補助金や助成金をもらうときに必要な場合があります。青色申告承認申請書は節税効果の高い青色申告に必要なため、開業届とあわせて提出すると手間が省けるでしょう。
4.フリーランスとして活動する
手続きが終われば、フリーランスと名乗ってもまったく問題はありません。毎日18時間働くもよし、週2日だけ働くもよし。すべて自分の意志で決められます。
逆にいうと、すべて自分で決めていかなくてはいけません。自らを高めることを忘れずに、フリーランスとして活動していきましょう。
個人で仕事をうけてフリーランスになろう
個人で仕事をうけて活動すれば、誰でもフリーランスを名乗ることができます。しかし、会社員のメリットを失うため、きちんと準備してはじめないと継続した活躍は難しいでしょう。
会社員のうちから必要なスキルを磨き、身につけておくべき知識を勉強しておけば、順調なスタートを切れます。
仕事先を確保して独り立ちできる算段が整ったら、勇気をだしてフリーランスとして活動してみましょう。
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